隣の街の風力発電（２）

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茨城新聞
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前にとりあげた、お隣りつくば市の話題です。

┌───── 茨城新聞 より引用 ─────
つくば市の学校で見かける「風力発電の風車」が欠陥物件で、税金を無駄に使ってしまった。
市長は、この「違法支出」に対して、２３基分の３億円を弁済して欲しいというのです。

つくば市の市民団体の「市井ランダム倶楽部」という方が、住民監査請求をだしたものです。
問題になっている風車は、つくば市などが小中学校に設置を進めているもので、 回っていない時は電気を使ってまわして動いているように見せるといった噂もあったものでした。

その市民団体は、「当初の発電計画が破たんした風車への支出は違法」としているようです 。
市原健一市長、市幹部、担当職員といった方、計四人に事業費約３億円を市に 弁済させるよう求める住民監査請求です。

a)　市が２００３年に策定した報告書では、「山間地域を除き、超小型風車 （出力一ｷﾛﾜｯﾄ前後）が望ましい」と報告したにもかかわらず、出力十ｷﾛﾜｯﾄの風車を 設置した。
b)　早稲田大学が、おととしに策定した基本計画で年間発電量を試算した機種と、 設置機種は基本性能が異なり、計画発電量に及ばない。
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つまり、風車は欠陥物件で、事業に投入された市の支出は無駄になった。
市の損害は市長らが責任を取り弁済すべきだ。
ということらしいのです。

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この問題のその後です。
その第１回口頭弁論が１１日、水戸地裁であり、市側は原告の請求棄却を求める答弁書を提出しました。
┌───── mytown.asahi.com/ibaraki/news.php より引用 ─────
訴状によると、市は '０５年７月、市内１９校に２３基の風車を設置し、発電を始めた。
今年４月までの累積発電量は約１９００キロワット時と、当初計画の１００分の１程度 とされ、原告側は「風が弱い平野部では風力発電が成り立たないと知りながら、 環境省に虚偽の予定発電量を示して交付金を受けたのは違法だ」と主張している。

市側は「当初想定した発電量を得られない最大の原因は、早大が開発した風車が 想定通りの性能を持たないため」などとしている。
市は４月、早大と大阪市の風車メーカーを相手取り、設置費用約３億円の損害賠償を求める 訴訟を提起し、早大側は６月の第１回口頭弁論で請求棄却を求め、両者が争っている。
　────────┘

うーん、お互いに責任のなすりあいで、その間にも市民の税金は使われています。
隣町のこととはいえ考えさせられます。

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