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No. 29091 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 6時
ちょっとしたこと 【拡散】
十勝おやじの背中を超える会
2010年9月24日 ·
· .
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
「この麦、誰が撒きますか?」
ぶたは「いやだ。」と言いました。
ねこも「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を撒きました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
「この麦、誰が刈りますか?」
ぶたは「いやだ。」と言いました。
ねこも「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
「誰が粉をひきますか?」
ぶたは「いやだ。」と言いました。
ねこも「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで粉をひきました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
「誰がパンを焼きますか?」
ぶたは「いやだ。」と言いました。
ねこも「いやだ。」と言いました。
犬も「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンを焼きました。
小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。
「このパン、誰が食べますか?」
ぶたは「食べる。」と言いました。
ねこも「食べる。」と言いました。
犬も「食べる。」と言いました。
これは、ウクライナに伝わる民話です。
日本の国語の教科書に載っていたこともあるそうです。
普通に読むとアリとキリギリスと同じように、真面目にコツコツ働く人とおいしいところだけ持っていく人の話として読む人が多いのではないでしょうか?
皆さんはこのお話をどのように読みますか?
自分を誰に当てはめますか?
さて、これを現代風にアレンジしてみるとどうなるでしょうか?
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「今年も麦ができたので、50円でどうですか?」
麦はみんなの主食です。
ずっと昔は、みんなで作っていたのですが、
お金やクルマなど便利なものが登場し、
誰もが町へ出て別の仕事をするようになったのです。
ぶたは「高い。」と言いました。
「隣の国の細くて茶色いにわとりの作る麦は、もっと安いよ。」
ねこも「高い。」と言いました。
「もっと安くする努力をしてよ。」
犬も「高い。」と言いました。
「隣の国なら、30円だよ。」
みんなは結局、細くて茶色いにわとりの作った麦を買い、主食を安くあげました。
小さい白いにわとりは、首をかしげて考えました。
「何を作れば売れるのかしら。」
そこへ、学者のきつねがやってきて、「ブドウはどう?」と言いました。
「ブドウなら、100円で売れるよ!」
小さい白いにわとりは、みんなに向かって言いました。
「甘いブドウならどうですか?」
ぶたは「いいね。」と言いました。
ねこも「いいね。」と言いました。
犬も「いいね。」と言いました。
小さい白いにわとりはブドウを作ると決めました。
次の年。
ブドウがたわわに実ったので、小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
「ブドウができたので、100円でどうですか?」
ぶたは「いいね。」と言いました。
ねこも「いいね。」と言いました。
犬も「いいね。」と言いました。
小さい白いにわとりは、麦のときよりも多くのお金を手にしました。
この年も、みんなは隣の国のにわとりが作る安い麦を買いました。
一方、小さい白いにわとりは、畑の端っこで、自分たちが食べる分の麦だけは育てていました。
次の年のことでした。
隣の国のお金持ちのくじゃくがやってきて、小さい白いにわとりに言いました。
「このブドウ、120円で売ってくださいな。」
小さい白いにわとりは喜び、「もちろん。」と言いました。
そしてみんなに売った前の年よりも、多くのお金をもらいました。
そんなとき、隣の国の細くて茶色いにわとりがやってきて、みんなに向かって言いました。
「今年の麦は高いですよ。」
ぶたは「いくら?」と聞きました。
ねこも「いくら?」と聞きました。
犬も「いくら?」と聞きました。
細くて茶色いにわとりは、胸を張って言いました。
「80円です。」
麦は大事な主食です。
ぶたは「仕方ない。買う。」と言いました。
ねこも「仕方ない。買う。」と言いました。
犬も「仕方ない。買う。」と言いました。
そのとき、みんなは思い出しました。
小さい白いにわとりなら、確か50円で売っていたぞ。
あそこに頼もう。
みんなは小さい白いにわとりを訪ねて言いました。
「60円で麦を売ってくださいな。」
小さい白いにわとりは言いました。
「今は60円の麦なんて、安すぎて作れません。」
「だってブドウなら、120円で売れるんです。」
さらに次の年のことでした。
ふたたびくじゃくがやってきて小さい白いにわとりに言いました。
「あなたのブドウはとてもおいしいから、今年は150円で買いますよ。」
小さい白いにわとりはたいそう喜び、「もちろん。」と言いました。
そして前の年よりもたくさんお金をもらいました。
小さい白いにわとりは、麦を作っていた昔よりも多くのお金を手に入れて、二度と困ることはありませんでした。
けれども同じその年のこと。
隣の国の細くて茶色いにわとりがやってきて、みんなに向かって言いました。
「今年は天気が悪くてね。みなさんに売る麦がありません」
ぶたは「困る。」と言いました。
ねこも「困る。」と言いました。
犬も「困る。」と言いました。
「だけどないものはないんです。」
細くて茶色いにわとりは、一目散に逃げました。
主食が手に入らなくなって、困ったみんなは話し合い、小さい白いにわとりを訪ねて言いました。
「高くてもいいから麦を売ってください。」
さてさて。
小さい白いにわとりは、みんなになんと言ったでしょう?
これはオヤセナのコーディネーターである近江正隆の著書「だから僕は船をおりた」の一節です。
農業者ではない僕が読むと、恐ろしさすら感じる物語です。
多分僕は「ぶた」や「ねこ」や「犬」と同じ様に考え、同じ様に困るのでしょう。
そして何もしてこなかった自分に負い目を感じながらも、小さい白いにわとりにお願いに行くのでしょう。
では農業者が読むとどのように感じるのでしょうか?
「今まで誰も手伝ってくれなかった。」
「ブドウさえ作っていれば自分は幸せになれる。」
「売ってもいいけどブドウと同じ価格だな。」
そう感じる農業者しかいない国はどうなってしまうのだろう。
上海のデパートでは、日本産の高級トマトが1個千円で売っているらしいこの時代、環境が整備されれば皆高く売れる中国に行ってしまうのだろうか?
少なくともオヤセナのメンバーは違うと信じています。
もちろんブドウを作ることは大切なことです。
いくら皆のためだからと言っても、安く買われる麦ばかりを作っていて、なお安く買い叩かれるのであれば続くはずがありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは「ぶた」や「ねこ」や「犬」の考え方にあるのではないでしょうか。
日頃から小さい白いにわとりと信頼関係を築いていれば困らなかったはずです。
互いを理解し、小さい白いにわとりにだけ負担がかからないよう皆で助け合うこと。
つまり「支えあうこと」を大切にしていれば困ることはなかったのだと思います。
また、小さい白いにわとりにも期待したい。
命の源と言っても過言ではない「食」に関わっていることの意味を感じていることを。
お金だけでは表現できない「食の価値」を身をもって知っていることを。
そこには買う方が上だとか作る方が上だとかそんなものが必要なんでしょうか?
どちらが上かなんて、そのときどきでいくらでも変わるものです。
そんなものに左右されない価値が食にはあるはずだと僕は思っています。
世界の食糧事情は大きく変化しています。
食糧危機は本当に来るかもしれません。
それが現実のものとなれば、小さい白いにわとりの話は物語ではなくノンフィクションとなります。
それまでに僕らにできることはなんでしょう?
もちろん、全員で麦を育てることではありません。
それはすごく簡単なことです。
お互いに手をとりあうこと。
きっとそれだけなんだと思います。
作り手は「いくらになるかなぁ〜」だけではなく、食べる人の美味しそうな顔を思い浮かべて畑に立つ。
食べ手は、「一生懸命作ってくれたんだ」に感謝し食事をする。
それだけなんだと思います。
それが、素敵な未来に繋がっているのだと思います。
これが普通になれば「食の問題」として取り上げられている多くのことが解決されるはずです。
問題の多くは、「皆のため」じゃなくて「誰かのお金のため」に起きていると思うから。
食という命の源に関わることだからこそ、お金よりも大切なものがある。
そう信じたい。
そう信じる方々と繋がっていきたい。
そんなことを考えながら、オヤセナは進んでいます。
−・−・−・−・−・−
No. 29092 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 7時
ちょっとしたこと
高齢者福祉の為に増税?
馬鹿すぎ。法人税減税穴埋めの為の消費税増税だろ。
もう嘘はバレバレなんだよ。
高齢者福祉の財源が無いなら、なんで法人税を減税するんだよ。
−・−・−・−・−・−
No. 29093 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 11時
ちょっとしたこと
21世紀の資本論=シャウプ税制。
−・−・−・−・−・−
No. 29094 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 13時
ちょっとしたこと
野党に入れたいんですが、どこがいいのか判りません。共産党はいいのですか?。
−・−・−・−・−・−
No. 29095 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 15時
それについては
いいんじゃないか
−・−・−・−・−・−
No. 29096 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 15時
他のテーマ ( 意見 )
年金生活者からすると自民党には入れたくない
−・−・−・−・−・−
No. 29097 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 19時
ちょっとしたこと ( 感じたこと )
共産党の主張が一番納得。
−・−・−・−・−・−
No. 29098 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 19時
ちょっとしたこと
あと30分!
−・−・−・−・−・−
No. 29099 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 19時
ちょっとしたこと
「この道」は「戦争への道」
勇ましことを言う奴ほど逃
げあ足は速い。これ、先の
大戦で実証済み。
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No. 29100 ■■■ 2014年12月13日(土曜) 19時
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